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コラム:桜を知って、学んで、楽しむために。

2020年04月16日

皆さま、お世話になっております。富士市の外構・エクステリアの株式会社グリーンテル緑訓です。

 

世間では、どこもかしこもコロナの話題で持ちきりとなっております。

 

ここ富士市でも、コロナ感染者が確認されているとのことですが、今は皆で耐え忍び、今しかできないこと、今やるべきことを家族みなさんでお考えになって、この機会を有効的に利用してください。

 

ご存知のように今、世間は一斉に自粛ムードで外出することさえもままならない状況です。

 

こんな時こそ、庭の自然の風景や、揺るぎない大自然に心洗われるという方も多いのではないでしょうか。本コラムを執筆している私自身は現在アパート暮らしなのですが、やはり毎日やることがなくて気が滅入ってしまいます。

 

人間は本来自然と共存してきました。こういう時だからこそ、改めて自然には力があるのだと感じます。人間らしい生き方や、ふとした時の心の支えを植物たちが担ってくれていたのです。

 

自然は偉大であり、優しくもあり、厳しくもある。それが自然というものです。人間は到底叶いません。

 

今回は、桜について少しお話ししてみようと思います。

風の通り道を感じる、賢い桜

 

桜の花を毎年気にされている方は、お気付きかもしれませんが、今年は場所によって咲き方が全然違うということにお気づきでしょうか。標高は高いけれども、よく日が当たる気温が高いところは満開だが、標高は低いのにも関わらず、風の通り道になっていて、冷たい風が当たりやすいところの開花は遅れている。ということはよくあることです。

 

今、弊社では裾野市の現場で仕事があるのですが、裾野といえばここ富士地区よりも寒い地区であるという認識でしたが、もうそちらの現場では桜が散り始めています。一概に土地の標高だけで桜の開花のタイミングは判断できないのです。

 

前のコラムでも紹介させていただきましたように、「なぜ、ここの桜は咲いているのに、あちらの桜はまだ咲かなそうなのか。」というような事例が多くなってきた気がします。

 

ここ日本において、一番多い桜の種類は、「ソメイヨシノ」です。こちらの別名「吉野桜」が、群を抜いてよく見られる桜の種類として知られています。(公共施設、街路樹の大きな桜の木は、大抵ソメイヨシノと呼ばれる吉野桜です。)

 

このソメイヨシノの中でも、個体差はあるが開花時期はだいたい一緒で、誤差があっても微々たるものですよね。(桜並木を思い浮かべると、あまり一本だけ遅い桜というのは見かけません。)

 

風の通り道なのか、そうでは無いのかによって、桜が感じる体感温度が変わるため、地区によって開花時期はまちまちになります。

 

これは例えば、海辺の駐車場を思い浮かべればお分りいただけると思うのですが、駐車場のアスファルトは地熱で体感温度は暖かいけど、浜の方に行くと温度を蓄えるものも無い上に風も強いので、気温は一緒でも体感温度の差は十分感じることができます。

 

このように、正味100メートルや、50メートル程度しか場所が変わらないのに、体感温度が全然違うということが結構あるのです。

 

今、この時期は「外出をする。」という行為は難しいのですが、

 

「あ!ここの桜は咲いてる!」

「あれ?あそこでは咲いていたけど、なんでここの桜は咲かないんだろう。」

「地形によるもの? 風の通り道だから? アスファルト近くにあったっけ?」

 

と、少しいつもと視点を変えて桜や植物の成長を楽しみ、植物と会話することも、おすすめです。

 

 

桜は厄介者?

 

桜は好きだけど、自宅の庭に植えるのは、ちょっと不安。という方がとても多くいらっしゃいます。

 

桜の花びらはコンクリートの駐車場に放っておくと、黄色く茶色くシミみたいになってしまったり、桜の花びらの処分に対して手が掛かる木という認識をお持ちの方が多いようです。

 

桜の花もよく見るとサクランボみたいな実がついていたり、大変奥が深い植物として、知られています。本日は、そんな桜の剪定

に関して、「プロが教える、素人でも簡単にできる桜のメンテナンス方法」もご教授させていただければと存じます。

 

桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿。

皆様は、桜や梅の剪定方法について、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ということわざがあるのをご存知でしょうか。

 

両方とも木に咲く花ではありますが、桜と梅では花の付き方が異なります。

 

桜の花は、枝が細かく分かれた更にその先に咲き、主に枝の先端に花芽が多く付きやすいため、一度剪定して新たに伸びた枝の途中には花が咲きません。

 

一方、梅は伸びた枝全体に枝から直接花が咲くため、小枝を刈り込んで新しい枝を伸ばした方がそこにも多くの花が咲いてくれます。

 

桜の花は、枝の先端にしか花を付けません。基本的にどんな花もそうですよね。枝の先端を多く作ってあげるには、太いところで切ってしまうと、その太いところから撮った先に枝の先端が100個あったら全てその分の花がなくなってしまうということです。お花の枝数がいっぱい残っているところで切ってあげることが大切です。(トーナメント表を上下に引っ繰り返してみると、原理がお分かりいただけると思います。)

 

上記の理由から、桜は古い枝を大切にしていないと全く花が咲かない。いわゆる、「桜切る馬鹿」。梅は古い枝はすぐに枯れてしまうので、積極的に剪定し新しい枝を伸ばした方が良いので「梅切らぬ馬鹿」というわけです。

 

また、桜の枝は切り口から腐りやすいため剪定してはならず、梅は剪定しないと樹形が崩れてしまうということが、このことわざの由来でもあるようです。

 

2月・3月で、桜の枝を切っていると、近隣住民の方々に、「どうして今、木を切ってしまうの!?」と言われることがあります。

 

弊社は、行政から「桜が邪魔して標識が見れないので、どうにかしてほしい。」というようなクレームを受けた上で剪定作業に向かうのですが、周りに住んでいる方は桜を毎日欠かさず成長を気にしていらっしゃったようです。

 

近隣の方々のお気持ちを考えると少し心が痛みますが、市民の皆様の安全を考慮する上で、致し方なく作業を行うのですが、桜もしっかりと剪定しないと、枝が多くなりすぎてしまい天災の時(特に台風の時)に被害が拡大してしまう恐れがあります。

 

剪定の時期として最適な時期は、葉が落ちてすぐの時期、葉が散る頃がいちばん良い時期と言われていますが、その時期に太い幹を切ってしまうと時期的にも乾燥しやすくなり、切り口から木が枯れていくということもあります。

 

桜の花が終わった時、いわゆる成長期に切った方が良いと言われていますが、判断が人によって違うため、一概にはどのタイミングがベストであるのかということは断言することはできません。

 

桜の性質からすると、桜は切った切り口から菌が入り、腐りやすい植物です。桜の木は、剪定の時期を間違えて切りすぎると、どこを切っても乾いていってしまう桜の木になってしまいます。

 

素人の方でも桜を傷付けることなく、手入れしてあげるためには、毎年細い枝だけの剪定で済むように、定期的に手入れをしてあげることが大切です。放ったらかしにすると、後々太い幹を切ることになるため、上記のように乾燥してしまい、弱い桜になってしまうため冬の時期の剪定は避けましょう。

 

花の芽を取ってしまうことになるので、弊社が思うには、「年に2回程度少しだけ切る。」程度の剪定は行っても良いと思います。

 

それは桜の花が散る頃新緑が出てきた時のタイミングと、梅雨時期の6月あたりをオススメいたします。伸びてしまった芽を切ってあげるくらいの細かな剪定を年に2回行うのです。

 

剪定をしていると、幹からピュッと吹いたような芽を確認できますが、これらの芽は樹形を崩すので芽は摘んであげることが大切です。本来の剪定時期は11月(葉が散った後の剪定)が本来の剪定時期です。

 

しかし、1年に1回の剪定では、比較的太めの幹に刃を入れることになってしまい、素人の方には少しハードルが高いので、極力のこぎりを使わずに、ハサミだけで剪定を済ませることをオススメいたします。

 

これを行うことにより、花の芽数が増えて見応えのある桜の木に育ちますよ。

 

桜も人の子も、みんな一緒

桜を大きくしたくないということであれば、大きくならないように幼少ん頃から定期的に枝を摘んであげることをオススメいたします。小さい時から剪定してあげて、成長を抑制される癖を小さい頃からしっかりと付けておくことが大切です。

 

これもわれわれ人間と同じように、「3つ後の魂100まで」という考え方と全く一緒なのです。

 

例えば、盆栽は苗木から作ります。成長を抑制された環境で育ててあげることで、あのように小さな樹木として成長するわけです。同じ理由で、桜の木も自分の背よりも小さい桜を仕入れてきて、小さい頃から手入れをしてあげれば、オーナー様を困らせるような成長の仕方はしないはずです。

 

再三、本コラムでも提言しておりますように、植物を育てるということは、植物の性格を知るということが大切です。

 

これは子育てにも通ずる部分があります。自分の可愛い子供であれば、日々の変化や、悩み、または長所や短所に気付いてあげることができます。

 

子供に対してだけでなく、植物に対してもそういった視点を持って接してみると、より一層自然との共存度合いが増し、何気ない日々に対して自然と共存していることによる多幸感をえることができると思います。

 

「コロナで自粛」と、一見ネガティブな雰囲気が蔓延った今日の日本ですが、視点を変えてみるということも、大切なのかもしれませんね。

 

株式会社グリーンテル緑訓
藤田