人間だけが
生きるのではなくて、
獣にも木々にも水にも生きる
場所を与えるべきなのです。
そういう思想が、
かつての日本には
ありました。
こちらの言葉は、日本を代表するアニメーション映画監督である、宮崎駿さんの言葉です。
グリーンテル緑訓のコンセプトでもある「生きた外構」というコンセプトと通ずるものがありましたので、冒頭で紹介させていただきました。では、なぜこの言葉を選んだのか。それには今回のコラムのテーマである「落ち葉」が関係しています。
これからのシーズン、落葉樹は越冬のために葉を落とします。
よくお客様から聞かれるのは、
・落ち葉の処理がとにかく面倒で手間だ。
・できるだけ葉が落ちない常緑樹の方が良い。
という声を聞きます。
実はこの落ち葉というのは、自然の摂理の中ではとても重要な意味を持ちます。生きた外構を提唱している弊社としては、この落ち葉を邪魔なものだと思わずに、「落ち葉を楽しんで」いただきたく思います。木は、我々人間と同じように生きてます。
木はこれからのシーズン、越冬のため余分な養分を消化してしまう葉を自ら断ち切り、生き延びようとしています。
その落ち葉が、自分の足元に落ち、根っこの上に堆積する。すると、そこには自然に根を温めてくれる「自家製コタツ」が完成します。そのコタツで、自分の足を温めながら腐葉土を作り、それを自らの養分にして、また自分の体を育てようとします。
木々は本来、誰にも迷惑をかけることなく、自ら黙々と生きようとしているのです。
しかし我々人間は、彼らの生きようとする過程を見ようとせずに、自分たちの勝手な判断で落ち葉を邪魔者扱いしてないでしょうか?
グリーンテル緑訓は、先にも述べましたように、「生きた外構」を提案しています。
人間も、木も、またそこに住み着く虫や鳥たちも全てを含めて、弊社は外構だと考えます。
では、今ある現状の庭の落ち葉をどう楽しんだり、活用していくのか。答えは簡単です。
木々の根っこに落ち葉を集めて、コタツを作ってあげればいいのです。
先にも述べましたように、落葉樹の落ち葉は時間とともに腐敗が進み、腐葉土になります。腐敗により熱を持った腐葉土には越冬しようとしている、虫たちも集まってきます。ちょっと待って!虫と聞いて毛嫌いしないでください。虫たちも自然との共存には必要不可欠な存在です。
越冬しようとする虫達は少しでも寒さをしのぐために、土に潜ったり、自分たちで生き延びようとします。越冬する場所を探し求めている虫達は、寒さをしのぐ場所がないと、家の中や床下に入り込んで生き延びようとする者もいます。
すると、人間は邪魔者である虫を殺す。悲しいですよね。だったら発想の転換で、虫達に春までの宿を僕たち人間の手で作ってあげませんか?
作り方は簡単です。落ち葉を集めて根っこ部分に積み上げるだけ(地面から5cm – 10cm程度)で良いのです。そして、暖かい春がきたら、ここでやっと人間の出番です。堆積した落ち葉をきれいに掃除してあげてください。
植物の生態系や、虫達の生態系を意識しながら、本当の意味での生きた外構を作るという意識が、すこしでも皆様に伝われば弊社としてこれほど嬉しいことはありません。
自然界には無駄なことは一つもありません。勝手に無駄にしているのは我々人間です。自然への敬意を払うため、今冬は落ち葉と向き合ってみたらいかがでしょうか?
以上、今月のコラムでした。
次回のコラムもお楽しみに!
グリーンテル緑訓:藤田